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外付けHDDがWindowsとMacの両方で使えない|NTFS・exFAT・APFSの違い

まずこれだけ「読み取り専用」や「認識されない」が故障かどうかを判断する前に、フォーマット形式を確認する

30秒で分かる結論

  • 外付けドライブがWindowsとMacの一方でしか書き込めないのは、故障ではなくフォーマット形式の違いによる正常な挙動です
  • 両方のOSで読み書きしたい場合は、WindowsとmacOSの両方に対応した「exFAT」形式でフォーマットします
  • フォーマットのやり直しはドライブ上のすべてのデータを消去するため、先にバックアップが必要です
⚠️今すぐ避けるべき操作
  • フォーマット形式の違いによる症状を、故障だと決めつけて業者に相談する前に自分でフォーマットし直さない
  • 重要なデータが入ったドライブを、バックアップを取らずにフォーマットし直さない
  • 「読み取り専用」の状態で、無理に書き込み用のツールや権限変更を試さない

症状の危険度判定

低:接続や設定が原因かも中:認識が不安定高:異音・落下・水没など
危険度:

ケーブルや接続先、表示設定などが原因の可能性があります。データを変更しない範囲の確認から始めてください。


「壊れていないのに使えない」症状


次のような状況は、多くの場合ドライブの故障ではありません。


  • Windowsパソコンでは普通に読み書きできるが、Macに接続すると「読み取り専用」になり、書き込めない
  • Macでフォーマットした外付けHDDを、Windowsパソコンに接続してもまったく認識されない
  • 新しく買った外付けHDD・SSDを、Windows用に初期化したらMacで使えなくなった(またはその逆)

これらは、ドライブが採用しているフォーマット形式(ファイルシステム)が、接続先のOSに対応していないために起きる、仕組み上の正常な挙動です。


フォーマット形式ごとの対応状況


| フォーマット形式 | Windows | Mac |

|---|---|---|

| NTFS(Windows用) | 読み書き可能 | 読み取りのみ(書き込み不可) |

| APFS / HFS+(Mac用) | 認識されない | 読み書き可能 |

| exFAT(両OS対応) | 読み書き可能 | 読み書き可能 |


市販の外付けHDD・SSDの多くは、購入時点でNTFSまたはHFS+でフォーマットされています。 どちらのOSで初期設定されたドライブかによって、もう一方のOSでの挙動が変わります。


  • NTFSのドライブをMacに接続した場合:Macはドライブの中身を読むことはできますが、新しいファイルの書き込みや削除ができません(読み取り専用)
  • APFS/HFS+のドライブをWindowsに接続した場合:Windowsはそのファイルシステムを認識できず、ドライブ自体が使えない、または「フォーマットする必要があります」という表示になります(「フォーマットする必要があります」と表示されたとき

後者の「フォーマットする必要があります」の表示を見て、故障だと思い込んでフォーマットを実行すると、データがすべて消えます。 実際には接続先OSとファイルシステムの不一致であることが多いため、先にこの可能性を確認してください。


両方のOSで使いたい場合:exFAT


WindowsとmacOSの両方で読み書きしたい場合、Western Digital公式サポートは「exFAT」形式でのフォーマットを案内しています。 exFATは、両方のOSが標準で読み書きに対応しているフォーマット形式です。


USBメモリ・SDカードなど、Windows・Mac・一部のカメラやゲーム機など複数の機器で使い回すことが多い媒体は、購入時点でexFATになっていることもあります(容量偽装のSDカード・USBメモリの確認と合わせて、フォーマット形式も確認しておくと混乱を防げます)。


フォーマットし直す前に、必ず確認すること


フォーマットの変更は、ドライブ上のすべてのデータを消去する操作です。 元に戻すことはできません。


次の順序で確認してください。


1. 今のフォーマット形式で、本当に必要なデータにアクセスできない状態かを確認する(NTFSのMac接続なら「読める」状態のはずです)

2. 重要なデータがある場合は、読み取れる状態のうちに、必ず別の場所へコピー(バックアップ)する

3. バックアップが完了してから、両OS対応が必要ならexFATで、Mac専用でよいならAPFS/HFS+で、Windows専用でよいならNTFSでフォーマットする


「読めない」「書き込めない」を故障だと思い込んで、データを確認せずにフォーマットを実行しないでください。 読み取り専用の状態であれば、データ自体は無事であることがほとんどです。


exFATにも制約がある


exFATは万能ではありません。 NTFSやAPFSに比べて、次のような違いがあります。


  • アクセス権限の細かい管理機能がない(Windowsのユーザーごとのアクセス制御など)
  • ファイルシステムとしての堅牢性の面で、予期しない取り外しによる破損のリスクが指摘されることがあります(外付けドライブの「安全な取り外し」は必要か

業務用途で複数人がアクセス権を分けたい場合や、大容量の内部ストレージとして常用する場合は、exFATではなく用途に応じたフォーマットを検討してください。


よくある質問


# Q. Macで「読み取り専用」と表示されるドライブから、データは救出できますか?


読み取りができている時点で、データは無事です。 そのまま別のドライブへコピーしてください。書き込みができないのはファイルシステムの仕様であり、故障ではありません。


# Q. サードパーティのソフトを使えば、MacでNTFSに書き込めるようになりますか?


そのようなソフトも存在しますが、まずは読み取り専用のまま必要なデータをコピーし、それから両OS対応のexFATに変更する方が安全です。


# Q. NASに使う内蔵ディスクも、この話は関係しますか?


NASは多くの場合、専用のファイルシステム(メーカー独自形式やLinux系のファイルシステム)を使っており、この記事の対象とは異なります。 NAS本体以外の機器にディスクを差してもデータは読めません(NAS本体が壊れた|ディスクは無事でも、別の機種には差せない)。


# Q. フォーマットし直したら、前のデータは復旧できますか?


フォーマット直後であれば、復旧できる可能性が残っていることがあります。 ただし、その状態でさらに書き込みを行うと可能性が下がります。フォーマット後は追加の書き込みをせず、専門業者に相談してください。


参照した公式情報



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この記事について

トシぼう

ITインフラの運用・監視を本業とするエンジニアです。サーバーやストレージの障害対応を日常的に扱っています。 記事は機器メーカーやOSの公式サポート情報など、確認できる一次情報にもとづいて作成しています。 内容に誤りや古い情報を見つけた場合は、お問い合わせページからご連絡ください。確認の上、修正いたします。