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スマホが起動しない・水没した|写真を諦める前に確認すること

まずこれだけ水没したら電源を入れない・充電しない【通電で悪化します】

30秒で分かる結論

  • 水没したスマホは、乾かす前に電源を入れると通電によって基板の腐食・短絡が進みます
  • 米に入れる、ドライヤーで乾かすといった方法は、状態を悪化させる可能性があります
  • 本体が起動しなくても、クラウドや他の端末に写真が残っていることがあります
⚠️今すぐ避けるべき操作
  • 水没後に電源を入れたり充電したりしない【最も状態を悪化させます】
  • ドライヤーの熱風や、米びつに入れる方法で乾かそうとしない
  • 何度も再起動を繰り返さない
  • 初期化や復元を、バックアップの所在を確認する前に実行しない

症状の危険度判定

低:接続や設定が原因かも中:認識が不安定高:異音・落下・水没など
危険度:

異音・落下・水没・焦げ臭・複数台の同時故障などが見られます。通電・再起動・分解は避け、専門業者への相談を強くおすすめします。


まず、通電しない


水に落とした場合、最優先は「電源を入れないこと」です。


内部に水分が残った状態で通電すると、基板の回路がショートし、腐食が一気に進みます。 水に濡れたこと自体より、濡れたまま電気を流すことのほうが致命傷になります。


電源が入っているなら切る。切れているなら入れない。充電もしない。 これが最初にやることのすべてです。


充電ケーブルを挿すのも通電です。「充電できるか確かめよう」が、そのままとどめになることがあります。


乾かし方の誤解


広く知られている方法のいくつかは、状態を悪化させます。


ドライヤーの熱風:熱で内部の部品や接着剤にダメージを与えます。また、風で水分を内部の奥へ押し込むことがあります。


米びつに入れる:吸湿の効果は限定的で、米の粉やデンプンが端子や隙間に入り込みます。 復旧作業の妨げになります。


振って水を出す:内部の水分を、まだ濡れていない領域へ広げます。


現実的にできるのは、電源を切った状態で、常温・乾燥した場所に置いておくことだけです。ただし、時間が経つほど腐食は進みます。 「しばらく乾かしてから考える」は、実は待っている間に悪化しています。


重要なデータが入っているなら、乾かす努力より先に、修理・復旧の窓口へ相談してください。


海水や汚水に落とした場合は特に急いでください。塩分や不純物は腐食を加速させます。


落とした・起動しない場合


水没ではなく、落下や経年で起動しなくなった場合も、再起動の繰り返しは避けてください。


確認できるのは次の程度です。


  • 充電器につないで、充電の表示や振動があるか(水没が疑われる場合は除く)
  • 別の充電ケーブル・アダプタで試す(ケーブル断線は珍しくありません)
  • 画面が割れているだけで、通知音やバイブは動いているか

画面だけが壊れていて本体は生きているというケースは実際にあります。この場合、画面修理でデータごと戻ってくる可能性があります。


逆に、通電の反応が一切ない、異常に発熱する、膨らんでいるといった状態なら、それ以上試さないでください。バッテリーの膨張は発火のリスクがあります。


本体がだめでも、写真は残っているかもしれない


復旧を考える前に、確認すべき場所があります。 ここを飛ばして修理に走るのは、順番として損です。


iPhone / iCloud:iCloud写真がオンなら、別の端末やブラウザから同じApple IDでサインインして確認できます。iCloudバックアップがあれば、新しい端末に復元できます。


Android / Googleフォト:バックアップと同期がオンなら、ブラウザから同じGoogleアカウントで確認できます。Googleフォトからの復元についてはAndroidで削除した写真を復元するも参照してください。


パソコンへの取り込み履歴:過去にPCへ写真を移していないか。


SDカード(Androidの一部機種):本体が起動しなくてもカードが無事なら、カードリーダーで読み出せます。ただしカード自体に問題がある場合は別の対処が必要ですSDカードが認識されない誤ってSDカードをフォーマットした)。


LINEやメッセージアプリで送った写真:トーク履歴に残っていることがあります。


「本体が唯一の保存場所だったか」を先に確認してください。 そうでなければ、話は大きく変わります。


復旧を依頼する場合


スマートフォン本体からのデータ復旧は、PCやHDDとは別の技術が必要です。ストレージが基板に直付けされている機種が多く、分解の難易度が高い領域です。


依頼する前に確認すること。


  • その業者がスマートフォンに対応しているか
  • 水没案件の実績があるか
  • 初期診断の費用と、復旧できなかった場合の扱い
  • 端末の中身(写真・連絡先・メッセージ)を第三者に渡すことへの同意

伝えるべき情報の整理は復旧業者に伝えるべきこと、費用の考え方はデータ復旧の費用相場にまとめています。


修理とデータ復旧は別です。 メーカーの修理では、本体交換や初期化が前提になり、データは戻らないことが一般的です。 データが目的なら、修理に出す前にその点を確認してください。


次に同じことが起きないように


スマホは、落とす・濡らす・失くすという可能性が常にある機器です。ストレージの故障を前提にするPCとは、リスクの種類が違います。


クラウドのバックアップをオンにしておくこと。 これだけで、本体が失われても写真は残ります。


ただし、同期はバックアップではないという点には注意してください。端末側で削除すればクラウドからも消えます(バックアップは「取っているつもり」が一番危ない)。本当に残したい写真は、別途PCや外付けにも保存しておいてください。


よくある質問


# Q. 水没して数日経ちましたが、今からでも何かできますか?


電源を入れないまま、早めに相談してください。 時間が経つほど腐食は進みますが、諦めるのはまだ早い段階です。


# Q. 電源が入るようになりました。もう大丈夫ですか?


すぐにデータを別の場所へ退避してください。 水没後に一時的に動作しても、腐食が進んで再び動かなくなることがあります。動いているうちが唯一のチャンスです。


# Q. キャリアショップに持って行けばデータは取り出せますか?


修理・交換が主目的の窓口では、データの取り出しは保証されません。 データが目的であれば、その旨を最初に伝えて対応可否を確認してください。


# Q. 画面が割れて操作できませんが、中身は無事そうです。


画面修理でデータごと戻る可能性があります。 ただしパスコードが必要な場面があるため、思い出せるか確認しておいてください。


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この記事について

トシぼう

ITインフラの運用・監視を本業とするエンジニアです。サーバーやストレージの障害対応を日常的に扱っています。 記事は機器メーカーやOSの公式サポート情報など、確認できる一次情報にもとづいて作成しています。 内容に誤りや古い情報を見つけた場合は、お問い合わせページからご連絡ください。確認の上、修正いたします。