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Windowsが起動しない(青画面・再起動の繰り返し)|修復を試す前にデータを救う

まずこれだけ「このPCを初期状態に戻す」を実行しない【データ消失】

30秒で分かる結論

  • Windowsの起動不良は、OSの問題とドライブの故障のどちらでも起きます
  • 「このPCを初期状態に戻す」や再インストールは、データを失う操作です
  • データが目的なら、修復を試す前にドライブを取り出して読み出すのが確実です
⚠️今すぐ避けるべき操作
  • データを取り出す前に、初期化や再インストールを実行しない【データ消失】
  • 異音がしている状態で、起動を何度も試さない
  • 自動修復を繰り返し実行しない(書き込みが発生します)
  • 「回復ドライブから復元」を、何が消えるか確認せずに選ばない

症状の危険度判定

低:接続や設定が原因かも中:認識が不安定高:異音・落下・水没など
危険度:

異音・落下・水没・焦げ臭・複数台の同時故障などが見られます。通電・再起動・分解は避け、専門業者への相談を強くおすすめします。


原因は2種類ある


Windowsが起動しない症状は同じでも、原因はOS側とハードウェア側に分かれます。


| 原因 | 例 | データへの影響 |

|---|---|---|

| OS・ソフト側 | システムファイルの破損、更新の失敗、ドライバの不具合 | データは無事なことが多い |

| ハードウェア側 | ドライブの故障、メモリ・電源の異常 | ドライブ故障なら影響あり |


症状だけでは切り分けられません。 そして、どちらであっても「先にデータを救う」という順番が正解です。


やってはいけない操作


Windowsの回復画面には、いくつかの選択肢が並びます。この中に、データを消す操作が混ざっています。


「このPCを初期状態に戻す」 — ファイルを保持するオプションもありますが、選択を誤ればデータは消えます。 起動不良の状態では、保持オプションが正常に機能するとも限りません。


「回復ドライブから回復する」「Windowsの再インストール」 — ドライブの内容を作り直す操作です。


「ドライブを完全にクリーンアップする」 — 名前のとおりです。


焦っているときに、画面の選択肢を上から試すのが最も危険です。 「修復」と書いてあっても、内部で何をするかは選択肢によって違います。


自動修復の繰り返しにも注意してください。 修復処理はドライブへの書き込みを伴います。物理障害があるドライブに対して繰り返すと、状態が悪化します。


先に確認すること


異音がしていないか。 カチカチ、カリカリという音がするなら、それ以上通電しないでください(HDDから異音がするHDDのカチカチ音)。起動を試すこと自体がダメージになります。


BIOS/UEFIでドライブが見えているか。 起動時に設定画面へ入り、ストレージが認識されているかを確認します。認識されていなければ、OSの問題ではなくドライブ側の可能性が高いと判断できます。


いつから、何をした後に起きたか。 Windows Updateの直後、ソフトのインストール後、電源が落ちた後——原因の切り分けと、業者へ伝える情報の両方に使えます。


データを先に救う方法


最も確実なのは、ドライブを取り出して別のPCから読むことです。


1. PCの電源を切り、ドライブ(HDD/SSD)を取り出す

2. 外付けケースやドッキングステーションに接続する

3. 別のPCから中身を読み、必要なデータをコピーする


手順はPCが起動しない時、内蔵HDDだけ取り出して読み出す方法、機材の選び方は外付けケース・ドッキングステーションの選び方にまとめています。3.5インチはACアダプタが必要という点に注意してください。


この方法の利点は、問題のあるPCを起動させずに済むことです。 OSを動かさないので、書き込みも発生しません。


ただし、暗号化されていると読めません。 Windows 11では条件を満たす端末で既定で暗号化されていることがあり、回復キーがなければ中身は取り出せませんBitLockerの回復キーを求められた・紛失した)。取り出す前に、回復キーの所在を確認しておいてください。


読めない場合は、ドライブが「RAW」と表示される・「アクセスが拒否されました」と出るも参照してください。「アクセスが拒否されました」は権限の問題で、データは無事なことが多い症状です。


分解できない場合


ノートPCで分解が難しい、保証の関係で開けたくない、という場合もあります。


USBメモリから起動するタイプの環境を使ってデータを取り出す方法もありますが、操作を誤ればドライブに書き込んでしまうため、慣れていないなら勧めません。


重要なデータであれば、業者に相談してください。 その際、「修理」ではなく「データの取り出し」が目的であることを最初に伝えてください。 メーカー修理は初期化や本体交換が前提になり、データは戻らないのが一般的です。


伝えるべき情報は復旧業者に伝えるべきこと、費用感はデータ復旧の費用相場にまとめています。


データを救ってから、直す


データの退避が済めば、あとは自由に試せます。 初期化しても再インストールしても、失うものはありません。


順番を逆にしないこと。これだけです。


そして、一度起動不良を起こしたドライブを、そのまま使い続けないでください。 OSの問題だったとしても、SMARTの値に異常が出ていないか確認しておいてください(SMART情報の見方)。SSDは前兆なく壊れることがあります(SSDは前触れなく死ぬ)。


よくある質問


# Q. 「ファイルを保持する」を選べば安全ですか?


起動不良の状態では、期待どおりに動く保証がありません。 データが目的なら、先に取り出してください。


# Q. 青画面のエラーコードで原因が分かりますか?


手がかりにはなりますが、同じコードでも原因が複数あることが普通です。コードを控えておくのは有用ですが、それだけで判断しないでください。


# Q. セーフモードで起動できました。


その状態でデータを外付けにコピーしてください。 起動できるうちが最も簡単です。「動いたから大丈夫」と使い続けないでください。


# Q. Macでも同じ考え方ですか?


順番の考え方は同じです。先にデータ、あとで修復。 ただしMacはFileVaultによる暗号化やApple Siliconの構造が絡むため、事情が異なります(MacでHDDが認識されないMacのディスクユーティリティを実行する前の判断基準)。


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この記事について

トシぼう

ITインフラの運用・監視を本業とするエンジニアです。サーバーやストレージの障害対応を日常的に扱っています。 記事は機器メーカーやOSの公式サポート情報など、確認できる一次情報にもとづいて作成しています。 内容に誤りや古い情報を見つけた場合は、お問い合わせページからご連絡ください。確認の上、修正いたします。